定例会終了

最終日討論

  昨日28日第1回定例会が終了しました。私は会派を代表して本会議場での討論をさせていただきました。写真は昨日の写真でなく、昨年の代表質問の時の写真ですが、イメージ的にはこのような形で討論しています。

 無事に2012年度予算は賛成多数で成立しましたが、私たち民主党・市民連合が成立を目指していた、「公契約条例」は残念ながら継続審議となりました。関係業界などからの反対と、市民理解が進んでいない中での制定は拙速でないかとの意見が多く、継続審議としてさらに議論を深めることとなりました。今回の定例会で数度にわたり議論を行い、マスコミも大きく取り上げられ、市民にも周知できたと思います。
 私の友人でも低賃金で働いており、札幌市全体の賃上げが必要と言っている方も多くいます。今回の議会の中でも市職員の賃金をさらに引き下げるべきとの意見もありましたが、札幌の地場産業などは多くは市の賃金体系を参考に賃金を決定しており、市職員の賃金引き下げは翌年民間企業へ影響してきます。そして民間賃金が下がるとまた、市職員が引き下げになる。この数年負のスパイラルの繰り返しです。公契約条例により市から発注の業務にかかわる労働者賃金を引き上げることにより、民間賃金の引き上げを検討する必要があります。
 今年から、札幌市の入札制度や最低制限価格引き上げが実施されています。少しは労働者賃金の改善になり、札幌市の景気に刺激を与えてくれればいいと思います。
 新年度予算の概要は市政だより2号にも載せてあります。また市のホームページなどもご覧ください。
 東日本大震災のがれき受け入れを札幌市が拒否したことにより、多くの市民から聞かれております。詳しい中身は札幌市のホームページに上田市長の文章が掲載されています、一度見ていただきたいと思います。被災地の現状を考えると、がれき受け入れをするべきと考えますが、市民の安全を守る立場では、安全性の確認ができないと簡単に受け入れできないと思います。国の安全基準の変更、震災がれきが問題になってから、急に約3倍へ引き上げられたこともあり、焼却灰1キロに対して8,000ベクレルまで大丈夫という根拠はどこにあるのか不明です。がれきの放射能汚染調査にしてもどこまで正確に測れるのか疑問であります。現在札幌のごみ焼却灰からは放射能が検出されていません。食糧基地北海道、観光立国北海道を守るためには徹底した安全確認が必要であります。勇気を守って受け入れ拒否した上田市長を支えたいと思います。他の市町村も受け入れを表明している場合でも、最後は安全確認を条件にしています。民主党政府からの要請であり、私たち民主党の地方議員としては受け入れ賛成の立場をとるべきではありますが、札幌と北海道の将来を守るためには慎重な対応となります。研究者などもがれきの拡散に慎重な方も多くいますし、国は被災地域での処理設備設置なども進めており、将来のことも考えて慎重に検討していくべきです。
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