青森市視察

新青森駅で説明を聞きました。

 11月7日から9日まで、さいたま市と青森市へ「経済雇用対策・新幹線等調査特別委員会」で行政視察に行ってきました。さいたま市では、経済振興ビジョンと雇用対策について、青森市では新幹線開通による土地区画整理事業と観光施策について視察しました。

 青森市は東北新幹線の終着駅となる新青森駅開業(2010年12月)に向けて、2002年より新青森駅周辺の石江地区の区画整理事業を開始していました。新青森駅周辺の観光、宿泊、公共施設等のエリア、国道7号線付近の商業エリアとその他の住宅エリアに分けて区画整理を進めています。青森市の場合は新幹線が青森駅に乗り入れできずに新青森駅を設置したことにより、新青森駅周辺の開発を行うこととなりました。新青森駅は青森駅へ4kmの距離であり、市内中心部への交通網整理と観光対策を考慮し、「ねぶたん号」というシャトルバスを運行しています。新青森駅を基準に観光名所を回り市内中心部へ移動できるバスです。

 青森市の場合は新幹線開業して観光客も増加してきたところで、東日本大震災が発生したため、新幹線効果がまだ発揮できず、ようやく震災前の状況まで戻ったようです。また、青森市は昔から函館市との関係が深く、観光施策でも函館市との連携施策が多く実施されています。さらに新幹線開業により、青森県内や東北地域での観光施策連携も実施されています。

 札幌市においても新幹線乗り入れは約25年後ですが、駅周辺整備や新幹線駅の構想など長い年月が必要であり、JRや北海道とも連携して準備を進める必要もあります。また、函館までの新幹線開通は約3年後であり、航空機中心の観光施策から、函館市と連携し、北海道新幹線を使用して北海道に来られる観光客対策も検討しなければならないと思います。先の第3回定例会第2部決算特別委員会において観光文化局へ質問、提言しましたが、道内の各市町村との相互貢献による観光施策の実施で、北海道観光全体の盛り上げを図る必要性も高いことを再認識しました。本市においても新幹線延伸が遠い将来と考えずに、早期に具体的計画を作成して取り組む必要があると考えます。 

会派の各委員

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