2月20日に、定例会での会派代表として代表質問を行いました。18日の小野正美議員に引き続いての補充質問ですが、7項目にわたり会派としての意見提言を述べました。内容は①中央体育館移転予定地である「北4東6周辺地区」を含む創成川以東地区のまちづくりについて、②札幌国際芸術祭について、③札幌市のエネルギー政策について、④敬老優待乗車証について、⑤特例子会社について、⑥雪対策について、⑦民間木造住宅の耐震化についてであります。全項目の内容については今後予算特別委員会の質問内容とともに記載して行こうと考えいます。また、市政だよりを作成して配布したいと思います。
今回は札幌国際芸術祭に関してと雪対策について記載したいと思います。札幌国際芸術祭は市民も関心のある方とない方がいると思いますが、札幌市が掲げる創造都市札幌の象徴的事業として、2014年に開催を計画しています。近年多くの国や地域で国際芸術祭が開催されています。国際的に経済研究者などは、文化芸術が経済をけん引していく力を持っているという考え方が強くなっています。日本国内でも数か所で開催されていますが、昨年秋に会派で名古屋市の「あいちトリエンナーレ」と「瀬戸内国際芸術祭」の開催準備を視察しました。両地区ともに2010年に初開催し、今年2回目の開催を予定しています。国際芸術祭はアートだけではなく、地域の歴史や建築物なども、そのテーマに合わせて活用していて、地域活性化や観光資源として注目を集めています。札幌国際芸術祭を世界に通用する内容として、札幌の魅力を世界に発信するためにも内容の検討が急がれます。ゲストディレクターとして坂元龍一氏が選任されていますが、坂本氏は音楽だけでなく芸術全般に造詣が深く、世界中にネットワークを持っていることから、参加するアーティストも国際的にグレードの高い方を呼べるのではないかと期待するところであります。会派視察の中でも両地域に共通することは、市民参加が重要なことであります。当然アートの発表の場として市民が参加することも大事ですが、市民がボランティアとして芸術祭を支えることも重要になります。様々な地域から札幌に来られる方の援助や芸術祭の裏方として参加が求められます。
上田市長からは、「都市と自然」のテーマに沿って札幌の歴史や都市資源を生かして、市で実施している文化事業や各種イベントとの連携を進めていく。市民参加プログラムなど市民と共有できるものを検討していくと答弁がありました。
次に雪対策ですが、質問の骨子は、札幌市では除雪にかかわる業者の育成のために、除排雪事業に従事する企業を、市が発注する工事の入札参加条件とすることや、夏場の道路維持作業と除排雪の一体発注などシステムを見直しているが、堆積場の遠隔化、ダンプトラックの不足などにより業者の負担が大きくなっていることから、入札にかかわる積算を見直しする必要があるのではないか、また、雪対策予算は「札幌市冬のみちづくりプラン」において現行の150億円の予算を維持することを基本として、サービスレベルを落とさないことを決めています。しかし、近年様々な理由により環境が大きく変化してる、今年のような大雪に対応するためにも予算の見直しを行う必要があるのではないかと質問しました。
市からの回答は、積算の見直しは、除雪センター職員の配置、除排雪時の安全確保のための誘導員の増員、機器のオペレーター確保など積算の見直しを検討する、安定的な除雪作業を確保していくために、必要に応じて補正予算を組んで対応していくといています。今年も12月からの大雪により13日に20億円の補正予算を組みましたが、その後も記録的な降雪があり、再度補正予算が必要となり、先日市長が記者会見で明らかにしたところであります。
今後市民の生活と企業活動を守るためにも除排雪を確保していくことは、札幌市にとって重要なことであります。除排雪の在り方と必要な予算確保について、さらに議論を深めていくことが必要と感じています。それにしても雪が多いです、篠路にお住まいの方も記憶にある中で一番の大雪でないかと言っている方もました。天気予報では今週から気温も高くなるようですが、風景はまだまだ真冬です。プロ野球はオープン戦が始まりました、3月2日には札幌ドームでのオープン戦も予定されています。球春とともに、早く春が来てほしいものです。