北ガス施設視察としあわせのハンカチ展

太陽熱吸収管

石狩新港LNGタンク

 5月8日会派議員で北ガス株式会社の施設2か所の視察に行ってきました。一つは厚別区大谷地にある技術開発研究所、二つ目は石狩湾新港にある石狩LNG基地です。技術開発研究所は北海道の気候・風土に適した新しいエネルギーの利用技術を追求することと、社員の技術向上のための研修施設として作られました。随所に新しい技術が活用されていました。写真の太陽熱吸収管は屋上に設置されていて、太陽熱を吸収し、その熱で暖房や発電を行うものです。太陽光発電より効率よく熱利用によりコージェネ機により発電し、所内に活用します。また建物は外断熱構造にしており、外気温にあまり影響されず、効率的に冷暖房を行うこととなっています。また、冬期間に降った雪を堆積し、夏の冷房に活用するため、屋根からスノーダクトにより、手をかけずに貯雪漕に雪が落ちる仕組みを設計しています。また、外気を地熱を利用して温めたり、冷やして活用する仕組みも設置されています。地中の温度は外気温に比較して、冬暖かく、夏は涼しいことから、外気をいったん地下に取り組み温度を変えて館内に循環する仕組みです。北ガスの技術と建築関係者の技術の融合により様々なシステムが開発されています。今後はこのノウハウを北海道の建築に活かしていくこととなります。また、研究所には社員の研修センターとしての機能もあり、安全なガス供給のための訓練施設も見せていただきました。

 また、石狩のLNG基地は環境にやさしく、コストも低いことから注目を集めている液化天然ガス(LNG)の北海道の供給の基地として活用されています。サハリンやオーストラリアなどから輸入したLNGがこの基地により、札幌圏の家庭に供給されています。また、この基地から道内各地へLNGを配送しています。まさに北海道民の生活に欠かせない重要拠点です。天然ガスを液化して輸送することにより、気体よりも600倍の量を一度に輸送することができるそうであり、タンクは約40万軒分のガス使用量をまかなうことができるそうです。現在横に2号タンクの建設も始まったようです。また、北海道電力も隣接地に天然ガスを利用する火力発電所の建設を計画しており、石狩が今後北海道のエネルギーの需要拠点となることは間違いありません。環境にやさしく低コストなLNGの活用がさらに進むことを願っております。

 

しあわせのハンカチ展

 

展示されているハンカチ

 上の写真は12日まで地下歩行空間で実施されているしあわせのハンカチ展です。東日本大震災で被災した子供たちが描いた絵を題材としてハンカチを作成し、展示販売しています。販売額は東北の子供たちへの支援金となります。新聞などでも報道されていますから、すでにご存じの方も多いと思いますが、私も市役所に行く途中に立ち寄り、ハンカチを購入してきました。期間は明日と明後日までとなりますが、中心部へお出かけの予定のある方は、立ち寄ってみてください。

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